円墳で封土が遺存する横穴式石室の古墳である。天井に綾杉文などの線刻が認められる。

名字ヶ鼻といわれる丘陵上にあり、ここから鹿野城を望むことができる。山状方形角柱の墓標には「中山道月大居士」と刻まれている。中山道とは琉球の別名であるが、これは海外進出を夢見た茲矩が秀吉から琉球守を賜ったことに因むという。

古くから地域の人々の生活用水として大切にされてきた。また、この地の領主亀井茲矩は、「その清冷さ氷のごとき」と賞賛して、かたわらに涼亭を設け、夏には日ごとに納涼したと伝えられる。　

地際の周囲（根回り）は約６２センチ、樹高は約３，４メートルあり、樹齢は二百年とも三百年ともいわれる霧島つつじがあります。長い風雪に耐えてきた老樹の威厳があり、学術的にも貴重なものです。

像高76.5cmケヤキ材を用い円形光背を負って両手で宝瓶を支え三重の蓮華台に乗る姿が全て一木で彫像されている。満面に笑みをたたえた表情など、木喰仏の特長がよく表れており、木喰上人、晩年の傑作である。　

寄木造り像高78cm。材質はヒノキで、像の中心線から膝部にいたるまで鏨痕が多く残っている。垂髻、珱珞、天衣等は省略され、裳は線堀りとなり簡素化している。江戸中期以降の作。　

酒津の曹洞宗寺院東昌寺の境内に切支丹灯籠があります。竿の高さは約８０センチで、上面の中央に５センチ四方の臍穴が開けられており中台を嵌め込むためのものと考えられます。竿の上部のふくらみは十字架を表現したものとされ、前面に彫り込まれた尊像は南蛮風のガウンをまとった姿で､やや足を開き合掌しています。

病苦を癒し、内面の苦悩を除くといわれる薬師如来。常松集落の薬師堂と呼ばれる小さな辻堂にひっそりと安置されている。今では素木同様となっているが、平安時代の作とされ、当時は漆箔像であったと思われる。　

姫路神社で毎年春祭りに行われる祭礼です。770年頃諸国で流行した疫病を鎮めるために始まったといわれています。神事のクライマックスには、1年12か月を意味する12本の矢を垂れゴモの的に向かって放ち、その当たり具合によってその年の吉凶を占います。 気高町酒津 ４月下旬の日曜日

古町と新町の男子が、茅,菖蒲,蓬を縒りこんだ綱で、地面を激しく叩きながら家々を廻る。この後綱を結んで2つの町の境界で綱引き。そして浜で、綱で土俵を作り相撲をとる。綱を湊神社近くの松の根元に巻き付け行事は終了。我が国の綱引きの行事の本質・由来を知る上で極めて重要な行事。 気高町宝木 6月第1日曜日

毎年8月に行われる夏祭りです。気高町浜村発祥の民謡「貝殻節」は、貝殻漁の舟歌から生まれ、昭和初期にレコード化がされてから、後に貝殻節踊りとともに浜村温泉のシンボルとなる唄になりました。貝がら節まつりのハイライトは、ポップスアレンジされた「貝殻節ニューバージョン」に合わせて大勢で行進しながら踊る『貝殻節総踊り』。観光道路を埋め尽くす踊り子の列は圧巻です。夏祭りらしく、ステージ、イベント、屋台等もお楽しみください。 気高町浜村ヤサホーパーク（浜村砂丘公園）周辺 8月上旬

大堤は会下、郡家、下原などの集落の水田に入れる用水池です。年に一度、池の水を抜き、浅くなったところにいるコイやフナ、うぐいなどを籠のような道具で突いて獲ります。この「うぐい突き」の漁法は、400年以上前に当時朱印船貿易を行っていた、領主亀井公が東南アジアから学んだものといわれています。 気高町睦逢 10月上旬